瞬きできない、口角下がり味覚鈍い、耳がこもる、呼吸がしずらい
症状
4日前から顔が左に歪みうまく笑えない、右目が瞬きできず乾き、運転中眩しい、右口角が下がり食事がこぼれる、右側の味覚が鈍い、右耳がこもって聞こえづらく呼吸がしずらい。頚が常にこっていて頭痛もする。
病院を受診すると顔面神経麻痺(ベル麻痺)と診断され、ステロイドの点滴と服用をしている。
鍼灸をすると改善が早いと聞き来院された。
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来院者
男性
20 代
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期間
2121年5月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
7回
施術と経過
顔面神経麻痺には頚、肩の状態が関係している。
初診時、頸の右側、肩甲間部に顕著な緊張があり症状の原因になっていると考え対応するツボを用いた。
翌日の来院時、右まぶたが瞬きの時に少し動くようになり涙の量が減り運転中の眩しさが減っていた。
4回目の来院時には頬の筋肉が動くようになり、味覚を感じるようになった。呼吸のしづらさが減り頭痛もしなくなった。
6回目来院時、まぶたが自然に閉じれるようになり、耳のこもり感も減ってきた。口角がやや下がっている。
7回目の施術(発症から1ヶ月後)で顔の歪みもほぼ改善したので治療を終了した。
使用したツボ
まとめ
本症例では、頚の緊張とともに背中が側弯症と間違える位の強い緊張部分があり、その部分の緊張を改善することにより早期に改善した。
顔面神経麻痺では早期に治療を開始した方が改善率がよく、本症例も病院での治療とともに鍼灸治療を始めたのも功を奏したと思う。