体が勝手に動く、奇声を発するチック症
" チック "
患者
9歳 男児
来院
1回/週 18回
症状と来院理由
小学校に入学前くらいからチックの症状が出だしたが様子を見ていた。
コロナによる休校中から手足がピクピク動く運動性チック、喉をならす、奇声、汚い言葉を言う、つばを吐くなどの音声チックが頻回でるようになった。登校が始まっても続き症状がひどいときは学校を休んでいる。
小児精神科にてチック症と診断され服薬しているが症状が改善しなかったためインターネットでチックに小児はりが効果があることを知り来院された。
治療内容と経過
初診:やや小柄、肉付きは普通。腹部を触れられるのは苦手。触診のため触ると刺激で体が動くこともある。頭、首から背中にかけての皮膚緊張が強く重点的に施術する。
3診目:音声チックが減ったとのこと。初診と同様の施術をする。
5診目:お母さんから大分チックが減ったと報告いただく。目をしかめる。喉をクンクンならすチックが残っている。
6診目:喉をならすことはなくなった。
7〜10診目:夏休みになってチックがでることが増えたが、小児はりを受けると減るを繰り返す。
11〜18診目:徐々にほとんど出ない日が増え気にならなくなった。
まとめ
チックは男児の小児でよく相談を受ける症状である。本症例は体が動くだけでなく音声チックも出ていて重症のほうであるが3診目で音声チックが減り早くから改善が見られた。
チックには安定剤などが処方される場合があるが改善がみられないこともあり、ぼーっとして集中力がおちるなどの副作用がでることもある。
小児はりはチックにたいして早期から改善が期待でき副作用もないのでお子さんのチックで悩んでいる方はぜひ試してほしい。
症例番号
789