不登校・登校しぶり

患者
9歳 男児
来院
2024年10月
症状と来院理由
2ヶ月前に熱中症になりその翌日より外出が怖くなった。
登校や教室に入る、スポーツクラブの活動に参加する時に不安感が強く参加できないことがある。
治療内容と経過
初診 みぞおちから季肋部にかけて圧痛が強い。肩甲骨内縁に強い緊張がある。舌の裏の血管が紫色に膨らんでいる。
強いストレスがかかり横隔膜の動きが悪くなり呼吸が浅くなっているため不安感に繋がっていると推測し、緊張部分が緩むように小児はりでなでる施術をする。
2〜7診目 初診と同様に小児はりで施術。
初診後から、スポーツクラブに不安感なく参加できたり、授業に参加できる時間が長くなってきた。
8診目 季肋部の圧痛がまだ強いため本人と相談して小児はりと同時に刺すハリも試してみることにする。使ったツボは曲泉、合谷、百会
施術後季肋部の圧痛がとれる。
9〜12診目
季肋部の圧痛の範囲が狭くなってきた。
1時間目から授業に参加できるようになった。まだ登校時には不安がある。8診目と同様の施術
13〜18診目
同様の施術をし不安なく登校したり集団活動に参加できるようになったので施術を終了した。
まとめ
登校不安や分離不安というと心理的な問題と捉えられがちであるが、体が原因のこともある。今回の症例ではみぞおちから季肋部の圧痛に着目し呼吸が楽にできるようにすることで改善できた。
症例番号
1237